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あと半月!中学受験(12月)の戦略

 関東圏では12月に推薦入試が始まるところが出てきます。あと2週間というところなわけですが、親も子供もいよいよスタートするぞって意気込み過ぎでいることではないでしょうか?
 そんななか、学校行事では文化祭や音楽祭、はたまた修学旅行など年末前にイベントがあったりして、それを休ませるべきか、行かせるべきかといった神経質になっていたりしませんか?

チャンスの神様の前髪は・・・

 中学受験の場合に限らないとは思いますが、推薦/前期/後期と少なくともチャンスは3回あります。そういうわけで、12月はあまり気負いせずに受けていいのではないでしょうか?
 我が家の場合、コロナ禍で修学旅行が流れたこともあり推薦試験の4日前に1泊2日の林間学校がありました。我が家では迷わず「楽しく行ってこいっ!」ということで、勉強道具を一切持たせず送り出しました。前回のブログで書いた通りですが、本人が熱望していた中学校の偏差値から「10」は足りない状態で、そんな学校の推薦入試なんて“超絶”狭き門だったわけです。
 ついつい親目線で考えると「大人になって思い返したところで、たいして記憶に残ってないんだったら勉強して少しでも勝利に近づいた方がいいのでは…」と根拠のない合理的な判断をしようとしがちです。確かに私も思い返せば、小学校の修学旅行の記憶なんて何もないくらいです。でも、実際に行ってきた本人は「思い出が出来て楽しかった!リフレッシュしたっ!」と言ってました。そのおかげで推薦試験当日まで、リフレッシュのまま大した追い込みもせずに試験に行きましたけど・・・
 なにしろ、中学受験の神様の前髪は3本はあると思っていいでしょう!

正解はないけれど・・・

 学校行事に出席しなければ、もしかしたらそれで合格できるかもしれません。でも、友達との思い出は絶対に残りません。一方、行事に参加すれば確実に思い出は残ります。そして、合格できるかどうかは、参加しようがしまいが、どのみち分からないのです。そして、たかが数日学校行事に出ないくらいで、不合格が合格に“絶対的に”変わるとは思えないのです。
 もしも、中学受験をすれば殆どのお友達とそこでお別れです。そのお友達との思い出がないのは、長い人生の中では忘れてしまうことかもしれませんが、少なくとも学生の間くらいは覚えているでしょう。我が家では中学受験に失敗したら、みんなと同じ公立中学に行かせるつもりでした。これは本人にも常日頃から言ってましたが、学校の友達に“中学受験する”と自分でバラしてしまったこともあり、自分で背水の陣の状態で受験に挑むことになっていたみたいです。そんなわけで、子供が自分でもプレッシャーをかけてしまっているのに、さらに学校行事に参加しなかったことで、学年中にバレてしまうといった“さらなるプレッシャー”までもこの時期にかける必要があるのか?という、大人の目には見えないこともあるのです。

ミカンの季節だからこそ


 私も(古い話ではありますが)塾講師を行っていた経験から言うと、12月はまだ未完成(ミカン)の状態で、最後の冬休みの追い込みを超えてからが、勝負時なのだと思います。通常の1~2ヶ月前からフルスロットル状態では、さすがに子供も息切れをしてしまうと思いませんか?やらなければ受かりませんけど、やれば絶対に受かるというものでもなく、すでにここに至るまで子供は頑張ってきたはずです。だから第三コーナーをまわる前にムチをいれたら息切れするのも当然です。家族全員、ピリピリ来る時期にさしかかっているのはわかりますが、本人以上に大人がピリピリしていては、当の本人は精神的にも持ちません。
 とにかく、大人のほうは効率性や合理性だけを追求して視野を狭めることなく、本来の力が出せるような環境づくりに努めましょう。