【重要】先物・オプション取引の祝日取引における各社対応について

投資の必勝法について

 『必ず勝てる投資方法はないのはわかっていますが、今までの経験から勝てる可能性が最も高い投資のやり方を教えて下さい』という質問がありました。これって、投資家にとっての永遠の課題ですね。そこで、いろいろな考え方があると思いますが「ア/ン/ス/タ」的解答をするならば『負けない投資』をすることだと思います。

※ここから先は、長期での資産形成における『負けない投資』についての説明をします。

投資メンタルへの対処

 例えば、投資において“テクニック”より”メンタル”のほうが重要だと言われています。理由は、どんなに素晴らしいテクニックでもそれを実行するのも辞めるのも自分次第で、そのコントロールにはメンタルがかかわっているからです。だから投資界隈のSNSでは『投資メンタルを強くしたい』とか『ガチホ!』のようなコメントをよく見かけます。そこで「メンタル強化ってどうするの???」ってことになりますが、そうではなく“メンタルを意識しなくてもよい投資方法”を実践すればよいわけです。
 結局のところ、投資メンタルを必要としている状況とは“投資金額に対して下落している状況”だと思います。行動ファイナンスでは、同金額の振れ幅において上昇時よりも下落時のほうが2倍大きく感じるという研究成果があるくらい、ヒトは下落局面には敏感に反応してしまいます。ということは“大きく下落することにならないような投資法”を行えばよいのです。
そこで、ポートフォリオ理論でいうところの『分散投資』となります。

その1:分散投資

 分散投資をすることで、値動きの異なる証券を組み合わせることで全体的な値動きを抑える効果があります。これは購入時におけるリスク管理を行ったことになります。ただし、保守過ぎ、分散のやり過ぎなどある程度の正しい理解がないと分散を行った意味そのものをなくしてしまうことになるので注意が必要です。

その2:長期投資

 分散投資を更に長期で行うことで期待するリターンを得る可能性を増やすことができます。ここで皆さん忘れているのが運用時におけるリスク管理です。これこそが「リバランス」になるのですが、この重要性をあまり理解している方は少ないようです。余談ですが、塩漬け株は長期投資か?という話がありますが、あれは実現損にしないだけで長期投資ではなく長期保有なだけで投資効率が悪いだけなのではないかと思います。

その3:ドルコスト平均法

 最後に時間分散(ドルコスト平均法)により購入平均単価を落ち着かせることで、投資金額に対してプラスで終わるチャンスを増やせばよいとなります。ここで皆さんが間違っているのは、ポートフォリオ理論でいうところのリスク低減にドルコスト平均法は意味がないということです。なぜならば投資対象は同じということは、その証券の持つリスクを減らすことはできないからです。

 あと極論にはなりますが、購入している期間は下がり続けている方がよく、売却する時に上昇しているのが一番効率がいいのです。なかなか、下落しているのに喜んでいられる投資法なんて(空売りでもない限り)存在しないと思いませんか?ただ、間違ってはいけないのは『分散をして大きくリスクを取らない状態ならば…』という前提条件付きであることです。これは、大きくリスクをとっている状態では、下落時のリカバリーチャンスが少なくなるからです。だから、レバレッジのかかった商品での長期投資には理論上向いていないのです。

最後に

 ここまでの話の前提は「ポートフォリオ理論」が正しいと思っている方向けの話です。だから「安くで買って高くで売ればいいじゃない!」を長期間にわたって続けることができないのが前提条件になります。ということは、マーケットタイミングをはかることができないことを理解しているということです。

 だから「いまは高いから買わない」「安くなったら買う」も間違っていて、最終的にどこかで売却するのならば、チャンスを最大限にするためにより投資時間を多く持ちたいというのが正解になります。だから「いつ投資すればよいか?」の答えは「今すぐ!」となるわけです。そして、ここまで考えたうえでの意思決定こそ、投資メンタルの強化(自信を持って投資を行い続ける)にもつながっています。

「ア/ン/ス/タ」が思う『長期の資産形成で重要なこと』を掲載します。

ちなみに・・・
短期投資におけるリスクコントロール方法は全く別な考え方になります。