TikTok および YouTubeショートにて、毎日14時頃、その日の注目銘柄を増田足で確認する「どうなる?〇〇シリーズ」を配信中!

CSファイナル進出のロッテと中学受験(12月)の戦略

 10月16日(月)に行われたCSファーストステージ第3戦のソフトバンク戦で、球史に残る大逆転劇でロッテ(シーズン2位)はかろうじて、2021年以来のCSファイナルへコマを進めることが出来ました。しかし、18日(水)からCSファイナルステージの第1戦が始まるうえ、ファーストステージで先発投手3本柱を使い、第3戦が総力戦になったことで中継ぎ投手陣も酷使してしまうという最悪の状態です。一方、相手となるオリックスは、アドバンテージの1勝があるだけでなく、投手陣も充実しており、ロッテ監督である吉井マジックに期待という状況です。
 今年のロッテは、目立った選手もおらず、吉井マジックによってレギュラーシーズンも劇的な2位になったようなものだったので、CSでもそれに期待したいというファン心理でしょう。

吉井マジック炸裂か?

 さて、ロッテは、先発ピッチャーに故障者などが多く人員不足なのだそうです。CSファイナルでは4勝した方が勝ちで、レギュラーシーズン1位だったオリックスには、すでに1勝のアドバンテージもあります。そんななか囁かれるのが「最初の2戦を捨てて、残りを先発3本柱ですべて取りにいく」といった背水の陣の戦法です。短期決戦という時間がない中での戦い方は、時間が十分にある時と違います。さて、吉井監督はどういう決断をくだすでしょうか?

絶望の淵に立たされた10月

 さて、中学生の子供は中学受験をしていまに至っています。大手中学受験塾Nに通っていましたが、なかなかドラマチックな展開が多く、小6のこの時期、まさかの最上位クラスからのクラス落ちという衝撃的な出来事があった10月でした。親には事前に死刑宣告はされていましたが、やはりこの時期のクラス落ちってもはや例外中の例外みたいなもので、子供のとはいえ受験しようとする小6のメンタルが耐えられるのか?というのが親として本当に心配でした。
 そんな本人が熱望していた中学校の推薦試験が12月初でした。平均偏差値との乖離だと明らかに「10」は足りないのですが、過去に瞬間風速で手が届いた時があったり、過去問もこの時期でギリ届かない程度だったので、そのまま目標に突っ走れ!と応援したものです。
 親としては、どうせ12月がダメでも本番は1月後半だと思えば、まだ2ヶ月の修正期間があるので、大勝負に打って出てもリカバリー可能という計算です。この判断は、絶対に塾にはできません。当然、子供に判断することもできないので、これまで子供に接するなかで親が知っている子供の特徴や親自身の人生経験などがモノをいい、親自身が決断をして導いてあげる時だと思います。
 何度も言いますが、これは絶対に塾にはできません!そして、ここからの話も絶対に塾にはできません!

12月初の推薦に向けた戦略(選球眼を鍛える)


 とはいえ、この時期から偏差値10をあげるのは至難の業です。まず親としてできることとして、志望校の傾向と本人の不得意なことの分析から始めました。そして、点数を上げる(乱暴な言い方をすれば、満点を狙う)ために不得意を伸ばすのでなく、選球眼を鍛えて問題を捨てる練習を子供にさせました。
 この作戦を取ると、塾の成績は大きく伸びることはなくなるので、下手するとクラス順位を下げるかもしれません。しかし、中学受験は満点を取るテストではなく、合格点さえ取ればいいので、無駄に難しい問題を一生懸命考えてテスト時間を減らす癖をつけるより、目標が70点ならば70点を超えたと判断したところで、それだけを見直して凡ミスがないようにすればいいのです。この目標設定も子供の「今回はできた!」「今回は自信ない…」といっている点数と実際との点数の乖離具合を確認することで、どの程度ならば良い目標設定になるのかを考えました。
 そして、テクニック?として、塾のテストではないので必ずしも若い番号の問題が簡単とは限らないということに加え、自分が得意な問題を瞬時に探しだし、やりながら無理と判断したら捨てる…という訓練を“本人”にやらせました。それと同時に、親の目線から学校の傾向や本人の得手不得手、想定する配点割合など、本当に捨てて良かったのかの判断をして、お互いで付け合わせて認識を合わせていきました。


 ちなみに、この作戦は算数のはなしです。私の経験上、算数は答えが1つしかない分、正解・不正解がはっきりしていて判断が曖昧になることはありません。そして点数も他の教科に比べて大きくバラツキができるので、算数が得意な子にとってはかなり有利に働きますが、少し得意な程度ならば、攻めるより確実性を重視する守りのほうが得策のような気がします。同様に国語は国語の戦略、理科や社会もそれぞれにあった戦略を立てて、12月初だけをターゲットにして自宅学習をやりました。

後日談


 結果的に、子供は(これまた奇跡の)合格となり、年末年始の悲壮感や受験失敗という絶望感を全く味わうことなく、そうそうに受験戦争を終結させました。まぁ親としても、塾からまったく希望していない(というか、聞きたくない)ような志望校を告げられ現実逃避やショックを受けることもなく、冬期講習や複数受検による計り知れない出費をまったくしなくてよかったのは幸運以外のなにものでもありませんでしたけど・・・